法人口座の規定を読んでおきました各行の公式規定と法令の原文を、直接読んで書いています
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法人口座おすすめ3社を手数料で比較。いちばん安いのはどこ?

条件確認日 2026-08-29執筆 苗村 晴基
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この記事の要点
  • 数値はすべて2026年8月29日に各行の公式ページで確認したものです。出典URLを記事末尾に載せています。
  • 他行あて振込手数料はGMOあおぞらネット銀行 130円/PayPay銀行 145円/楽天銀行 150円・229円(楽天は3万円未満と3万円以上で異なる)。
  • 同行あて振込はGMOあおぞらとPayPayが無料、楽天銀行は52円です。取引先が同じ銀行に集まっているかで結論が変わります。
  • 設立1年未満の法人はGMOあおぞらの無料枠(12ヶ月間・月20回まで)が大きいため、単価比較よりこちらが効きます。
  • 「振込料金とくとく会員」(月額500円)は月56件以上から得になります。それ未満は加入しないほうが安くなります。

法人口座を選ぶとき、口座維持手数料はどこも無料に近づいているため、実際に差が出るのは振込手数料です。しかも「1件あたり十数円の差」は、月100件振り込む会社では年間で1万円以上の差になります。

この記事では、各行の公式ページに書かれている数値だけを使って比較しました。まとめサイトの数値を引き写していません。公式ページで確認できなかった項目は、空欄にせず「確認できませんでした」と書いています。

3行の手数料一覧

GMOあおぞら
ネット銀行
PayPay銀行楽天銀行
口座維持手数料0円公式ページで確認できませんでした無料
同行あて振込無料0円52円
他行あて振込130円145円3万円未満 150円
3万円以上 229円
他行あて(優遇時)121円
振込料金とくとく会員/月額500円
設立直後の無料枠設立1年未満は12ヶ月間、
他行あて月20回まで無料
確認できませんでした確認できませんでした
ネット以外の振込確認できませんでした3万円未満 660円
3万円以上 1,100円
カスタマーセンター経由
確認できませんでした

すべて税込。2026年8月29日に各行の公式ページで確認。PayPay銀行の振込手数料は同ページに「2025年5月26日時点」と記載があります。

GMOあおぞらネット銀行の130円は、2026年5月10日に143円から引き下げられたものです。同行のプレスリリースで実施日まで確認できます。比較記事のなかには古い143円のまま止まっているものがあるため、確認日のない数値は疑ってください。

振込件数別の月額シミュレーション

上の単価を使って、すべて他行あて・3万円以上の振込と仮定した場合の月額を計算しました。単純な掛け算ですので、ご自身の件数に置き換えてご確認ください。

月の振込件数GMOあおぞら
(通常130円)
GMOあおぞら
(とくとく会員121円+500円)
PayPay銀行
(145円)
楽天銀行
(229円)
10件1,300円1,710円1,450円2,290円
20件2,600円2,920円2,900円4,580円
50件6,500円6,550円7,250円11,450円
100件13,000円12,600円14,500円22,900円
200件26,000円24,700円29,000円45,800円

3万円未満の振込が多い会社は、楽天銀行の順位が変わります。楽天銀行は3万円未満なら150円ですので、100件では15,000円となり、PayPay銀行(14,500円)とほぼ並びます。振込単価が小さい業種では、この差を先に確認してください。

同行あて振込が多いなら、この表は意味を持ちません。GMOあおぞらとPayPay銀行は同行あてが無料です。取引先や自社の別口座が同じ銀行にあるなら、他行あての単価より「相手がどの銀行か」のほうが効きます。

設立1年未満なら条件が変わる

GMOあおぞらネット銀行は、口座開設後に次の無料枠を設けていることを公式ページに明記しています。

口座開設後、設立1年未満のお客さまは12ヵ月間、それ以外のお客さまは開設月の翌々月まで、他行宛て振込手数料が月20回まで無料となる

月20回・12ヶ月で計算すると、他行あて130円換算で年間31,200円ぶんに相当します。設立直後の法人にとっては、単価十数円の差より大きい金額です。

逆に言えば、この無料枠は設立から1年を過ぎると使えません。これから法人口座を作る予定があり、まだ設立1年以内なのであれば、時期を後ろに倒す理由は特にないことになります。

とくとく会員は56件から得になる

GMOあおぞらネット銀行の「振込料金とくとく会員」は月額500円で、他行あて振込手数料が130円から121円になります。差は1件あたり9円です。

月額500円を9円で割ると55.6件。つまり月56件以上振り込む月だけ得になります。

月の他行あて件数とくとく会員
55件以下加入しないほうが安い
56件ほぼ同額(差 4円)
57件以上加入したほうが安い

会員には提携ATMの出金手数料が毎月5回無料になる特典も付きます。ATMを使う会社であれば損益分岐はもう少し手前に来ますが、振込手数料だけで判断するなら56件が境目です。

なお、口座開設と同時に申し込むと最大2ヶ月無料になる旨が公式ページに記載されています。件数が読めないうちは、無料期間で実際の件数を測ってから継続を決めるのが確実です。

住信SBIネット銀行を探している方へ

法人口座の比較で必ず名前が挙がる住信SBIネット銀行ですが、2025年12月に商号変更が発表され、「ドコモSMTBネット銀行」となっています。公式サイトも「ドコモSMTBネット銀行(旧 住信SBIネット銀行)」の表記に変わっています。

口座番号などへの影響を含め、既存の利用者向けの案内は同行が出していますので、そちらをご確認ください。

本記事では同行の手数料を掲載していません。確認日時点で公式の法人向け手数料表を当サイトで確認できなかったためです。推測で数値を載せることはしない方針ですので、空欄のままとしています。確認でき次第、追記します。

確認できなかった項目

この記事で埋められなかったものを、隠さず挙げておきます。

  • PayPay銀行の法人口座維持手数料——公式ページで明確な記載を確認できませんでした。なお、2025年12月に新設された「未利用口座管理手数料」は個人・個人事業主が対象で、法人口座は対象外である旨が同行のお知らせに記載されています。
  • PayPay銀行・楽天銀行の設立直後向け無料枠——公式ページで確認できませんでした。
  • ドコモSMTBネット銀行(旧 住信SBIネット銀行)の法人向け手数料——上記のとおりです。

いずれも「無い」という意味ではなく、当サイトが公式ページで確認できなかったという意味です。お申し込みの際に各行へ直接ご確認ください。

各行の公式ページで最新の手数料を確認する

手数料は予告なく変わります。実際にGMOあおぞらネット銀行は2026年5月に改定しています。お申し込みは各行の公式サイトで直接行ってください。当サイトは口座開設の媒介・代理を行うものではありません。


手数料が決まっても、口座が開設できなければ意味がありません。審査で何を見られているかは法人口座の審査に落ちる理由をまとめた記事に書いています。

この記事で確認した資料